Appleは眼鏡型のウェアラブル機器「Apple Grass」をいつ発売するのか。何ができるのか?

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Apple Glassはいつ発売されるのか?

ここ数年、AppleがAR関連の企業買収や特許各種により、AR機器を開発しているという噂はそこかしこで囁かれていましたが、Apple製の新製品では必ず噂によるMing-Chi Kuo氏からJon Prosser氏によるtweetで一気に話題が集中した感があります。

流れは下記の通り、MacRumors.com投稿記事を受けてのtweetのようです。

  • appleは2022年までにスマートグラス型のAR機器の発表を目指している
  • テキストを読むことができ、オブジェクトを(恐らくLiDAR/ARkitを使った)オクルージョンによる表現が可能
  • 高解像度ディスプレイを搭載
  • 一日中着用することができる(バッテリー関連)
  • 一部プロトタイプは、バッテリーとチップを内蔵する厚めのメガネフレームとなるが、軽量

おおよそ以上のようにまとめられています。一方で、話題となったJon Prosser氏は次のようになります。

  • いやいや、Apple Glassは2021年3月から6月に発表される
  • 実物を見たが、とても洗練されている
  • Apple GlassのUIは「StarBoard」と呼ばれるもの

要するに思ったよりも早く発表されてるよという事ですが。

Apple Glassに期待できるものは

FRONT PAGE TECH
  • 製品名は「Apple Glass」
  • 値段は$499(5万円半ば)
  • 別料金でド入りレンズにできる
  • iPhoneとペアリングして使う
  • ジェスチャー操作
  • LiDAR搭載
  • QR読み取り
  • ワイヤレス充電

iPhoneとペアリングによる運用

リークどおり価格帯が$499であれば、Apple Glassそのものには強い処理能力はありえません。ペアリングにより機能するというのであれば、基本的にはiPhoneのアクセサリ、つまり機器的にはApple Watchと同じ位置付になる可能性が高いと考えます。

発表/発売が最短で2021年であるのであれば、iPhone12から実質的なサポートを開始する可能性が出てくるでしょうか。強力なペアリング機能と言えば、現行のMacBookとiPadのようにsidecarを思い出します。さすがにここまで強烈な、iPhoneの画面をそのままApple Glassに転写するというわけではないでしょうが、iPad ProのLiDAR機能などを含めて考えると、これらがApple Glassの下地になる可能性はあるでしょう。

実際にiPhone12から搭載されるのではと噂される機能のひとつに、Gigabit WiFI技術であるEEE802.11ayに対応されるのではないかというものがあります。

これはMACお宝鑑定団のBlogが言及し、MacWorldのJason Cross氏によりさらにiPhonetとApple Glassとの関連を検討されたものですが、現行のsidecarというよりはAirDropやAirDisplayを通したもの。IEEE802.11ayという20Gbpsにも及ぶ帯域を確保できるのであれば、何ならiPhoneからのミラーリングすらカクつくような問題にはならないでしょうね。

ではApple Glassの搭載チップと位置づけは

EverythingApplePro

iPhoneのハードウェアとして従属するアクセサリとしては、前述したようにApple Watchとなりますが、位置づけとしては似たようなものにならざるを得ないと思われます。上記動画では、Apple Glassに搭載されるチップはU1あるいはH1であると述べられています。

ではU1・H1を始め、主なAppleによるチップはいかなるものがあるのか、どういった位置づけのプロセッサという事になるのですが主に下記の通りになるようです。

  • A:「iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV等」の特定モデルで使用されるSoC 、ARMベース。
  • S:「Apple Watch」に搭載されたSiP (*System in Package)、メモリ・ストレージ・センサー・ワイヤレス接続プロセッサ・I/Oなどが統合されている。
  • W:「Apple Watch、AirPods」に搭載されたBluetoothおよびWi-Fi接続に重点を置いたチップ。W3ではBluetooth 5.0に対応。
  • H:「AirPods」に搭載されヘッドフォン用に設計され、Bluetooth 5.0を備え、ハンズフリーの「Hey Siri」コマンドをサポートしている。
  • U:「2019のiPhone」で導入。改善された空間認識AirDropなどの空間認識機能に超広帯域技術。

UシリーズであればiPhone相当の、HシリーズであればAirPods相当の機能が期待できると解釈して良いでしょう。独自UIとして「StarBoard」を実装するという噂が真実であり、かつどの程度の機能を持たせるかによるのでしょうが、$499がこれもまた事実であるのならば、Hシリーズ、まあ位置づけ的にWシリーズもあり得るのかもしれません。

可能性としてU・Hのチップがあげられているのは、根本的にはApple Glassに広帯域のワイヤレス接続を求められる以上、そう不自然な事ではないのかもしれません。空間認識などはジェスチャー操作の快適性に比例するでしょうしね。

実際の価格からスペックとして参考になるかはさておき、Apple Watch5が$399であるため、仕様としてのスペックはこれに準じるものでしょう。

実際に期待したい機能

高解像のディスプレイ?視野角は不明

どこまで求めるかによりますが、2018年頃の噂では片目8K、両目で16Kの超解像度になるというものもあり、では実際にApple Glassで採用されるのがその16Kかと言うと果たして?と思わざるを得ません。予想される価格からして、第一世代では頑張っても4K程度ではなかろうかと思いますが(そもそもいかなる形式の表示か分からない。プロジェクター投影か透過型パネルなのか)、実際にAR/MRデバイスで重要なのは、視野角及び画素密度が快適性に直結します。

wiredでは、58度であると下記のように述べています。

58度という視野角はオキュラスの『Oculus Rift』のような競合製品と比べると、大したことないように思えるかもしれません。ただ、小型デヴァイスで言えば、例えばNrealの『Light』は52度です

wired/ 市場調査会社VRSのJ.C.クアン氏の発言より

これはiOS13から読み取れる数字だと言う。iOS開発アプリには「Franc」が58度、「Luck」は61度というデータファイルが見て取れるとの事なので、視野角的にはMRヘドセットの半分ほどになりそうに思える。

これらを含めて考えると、やはりApple GlassはApple Watchの延長になる機能が相当しそうです。つまり、各種アプリからの通知(Lineや着信、メール、天気予報など)が中心であり、視野内になんらかのインフォメーションを持たせるという観点では、例えば地図アプリとナビゲーション機能が想像できる。これは最近の一部乗用車にも搭載されている、フロントガラスに投影されるHUDの類が思いつく。

また一方で、現実的ではないもののApple Watchで簡易なネットブラウジングができるという話がありましたが、もしApple Galassで可能なのであれば、このあたりが差異になってくると良いですね。

個人的には、MacBookとiPadでのsidecarよろしく、iPhoneの画面をそのままApple Glassに投射してくれれば楽しいですね。

WWDC2020で何らかの発表はあるか?

目下、今年の6月22日からWWDC2020で何らかの発表があればと期待されています。恐らくiMacやARM版macなどの話が主になると見られていますが、当面できる場もないので、とにもかくにも座して待つのみです。

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