mini-ITX対応PCケース「ENTHOO EVOLV SHIFT」をレビュー

5.0
レビュー
Enthoo Evolv Shiftと梱包ダンボール

オランダに本社を持つPhanteksから、㈱アイティーシーを代理店にして発売された、mini-ITX用のPCケース「ENTHOO EVOLV SHIFT」を購入したので、レビューしていきます。

Phanteks Innovative Computer Hardware Design
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主要諸元

enthoo evolv shift
型番 PH-ES217E_BK  
対応電源 SFX、SFX-L電源 ケーブル取り回し的にフルプラグインのSFX電源が無難。
対応グラボ 350mmまで、2スロット分を専有 現実問題ケースのサイズとして、300mm程度までを目安にしたほうが良さそう。
ドライブベイ

3.5インチ×1

ネジ止め式。フレーム横外側に配置。余裕なし。
2.5インチ専用×2 スライド式のトレイ
ファン:フロント 120/140mm×2 140mm(25mm厚)のファンをケース上部フロントに搭載
ファン:ボトム 120/140mm×1  
水冷ラジエータ 120mm×2 ケース下部フロント・ボトム。干渉注意。
フロントポート USB3.0×2、RGBボタン USBポートはケース下部。RGBボタンはケース頭頂部。
ケースI/O パワースイッチ、外部USB3.0用のケーブル用の接続ヘッダーケーブル、Panteks独自RGBコントローラ(12V/SATA接続)、Panteks独自RGBコントローラケーブル(3pin)
付属品 Fan用ネジ×8、M3*5mmマザーボード/SSD用ネジ×18、6-32*6mm PSU/CPUブラケット×8、6-32*8mm HDDネジ×4、6-32*6mmつまみネジ×1、6-32*8m・リングラバーネジ×4
本体サイズ 170mm(幅)×470mm(高)×274mm(奥)
重量 6.6kg 梱包された状態でも店頭から持って帰れないこともない
値段 2019年Q1時点で、¥16,000~¥26,000程度 ネットで買うにしても、取り寄せになる事が多いようなので、メールで確認するもよし。
付記 *アルマイト処理されたパネルはどうも「Satin Black」と「Anthracite Grey」2色のパターンがあるようなので注意。もちろん同梱はしない。本レビュー画像は「Satin Black」のようです。

外観とパネルのチェック

縦置き
横置き

ちょっと光が反射して見づらい画像になっていますが、大多数の人が(多分)設置するであろう縦置きが左、横置きが右です。

後述しますが、横置きの際には付属品としてウレタン製のようなクッションが4つあります。最初見たときは何用のものかさっぱりわかりませんでしたが、どーもクッションみたいです。たぶん。

質感

外装は極めて高級感ただよう質感になっています。

アルマイト処理された艶消しのパネル2枚と、黒く縁取りされたほの暗い青色のガラスパネル2枚。

ラグジュアリーな感触は、1万円以下のPCケースとは比べものにならず、確かな剛性を感じられます。さらさらとした表面は(ガラス部分はとにかくとして)、手の脂も付きづらく、比較的気軽に触る事ができます。

加工精度も高く、外装にバリや傷も(グラフィックボード用のマウントと接しネジ止めされる部分は白く掠れていましたが見えない部分)もなく、もちろん内装も同様でした。mini-ITX用の小型PCケースであるだけに、ケースにつっこんだ手がケース壁面と接触してしまう事は十分考えられるため、安心感もあります。


ケースデザイン所感

ガラスの透明度は二枚重ねて画像の程度。個人的には完全な透明よりも良いと思う。

ケースデザインとして正面はどちらか?と一瞬考えてしまいますが、2枚のガラスパネルのうち、内部から「Phanteks」のロゴが見える方が正面でしょう。

背面は構造としてグラフィックボードがマザボード裏に周り、ほぼほぼガラスパネル から内部が見えなくなるので、グラフィックボードを水冷化してブロック部分をLEDでビカビカ光らせるなど、特に理由がない限りはそのようになると思います。


外装パネル

トップパネルを開いたところ

展開するとマザーボードのフロントパネルが見える、ケーストップ部分。プラスチック製で溝があるデザイン。中央に見える部分はPanteks独自規格のLED発光部分です。

画像右側にはパワースイッチと、Panteks独自規格のRGBコントローラスイッチ。押し心地はカチカチと多少押し込み感があります。


ガラスパネル裏表

梱包されたままだと、ガラスパネルの表面のみ、フィルム状のカバーがかけられています。「!」マークのついた部分も同時にぺりぺり剥がれるため、見た目としては、右側のガラスパネルに近い印象です。


側面のパネル表面

左側にパネルに見える角丸の長方形部分は、ディスプレイ、オーディオなどの、マザーボードのフロントパネルにアクセスするケーブルを通す事ができます。 
ケーブルの長さが十分なら、画像下部近辺に見える切り欠け部分に通す事もできるでしょう。

実際のところ、サイドパネルはネジ止めであり、また3.5インチHDDをフレーム側面に設置した場合、 とてもではないけどHDMI、オーディオの類のケーブルを通す気にはなれない…。


側面パネルの裏面

4つのパネルはすべて、画像では穴が上下両脇に4つ空いている部分にケースの内部フレームにある突起に引っ掛けて、ハンドスクリューのネジで固定する仕組みです。


側面パネルの裏面拡大

パネルの側面には、細長いフィルタが仕込まれています。ファンからのエアーが直接排気・吸気される通り道であるため、ホコリが付きやすいと思われますが、取り外しも容易なので掃除もしやすい印象です。

フィルターの工作精度はそれなり。よくある数千円のケースと変わらないくらいでしょうか。


ケース底面。ひっくり返したところ。

ケースの底面は、台座が取り付けられています。ケーストップと同様のデザインで、台座はネジによって固定されているので、横置きする場合には外す事ができます。

台座の作りはちょっと安っぽいですね。見えない部分なんで、構わないと言えば構わないですが。


Fan用ネジ×8、M3*5mmマザーボード/SSD用ネジ×18、6-32*6mm PSU/CPUブラケット×8、6-32*8mm HDDネジ×4、6-32*6mmつまみネジ×1、6-32*8m・リングラバーネジ×4

詳細は主要諸元を見ていただきたいのですが、小さなダンボールの中に、区切りのあるボックスとして封入されています。

ネジの類はどうもばらばらになりがちなので、これはちょっと嬉しい点でした。袋に入ってるのは、結束バンドとロゴマークのシール(裏になってる…)、そして横置き時の足となるものです。

土台となる足は、硬めのウレタン状のもので、横置きにする際に使うものでしょう。縦置きの際には必要ありません。


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