【2019年11月】気になるPCケース:LEDライティングが映えるミドルタワーからフルタワーのPCケースを探す。

PC

個人的に2020年の中頃を目安に、メインPCを置き換えたいという思いがあるので、今からPCケースを探しておこうと思います。

都度ブログでは書いているような気がしますが、2020年頃にはPCパーツやモニタなどの規格の更新が進み、自作するには悪くないと考えているからです。intelの10nm デスクトップ版CPUの出荷ができれば言うことなしですが、2020年にはAMDのryzen CPUでも良い状況になるかもしれません。

グラフィックボード周りは不透明ですが、2020年にintelがディスリートGPUであるXeを発売するのではという話もあるため、nvidiaにしろAMDにしろ、Refreshかもしれませんが新製品は出すでしょう。nvidiaはSamsungに製造を任せるという話ですが、政情的な問題もあり、ある意味とても興味深い状況になっているため、気になるところですが。

閑話休題。

PCを買います組みます、となった時、もちろん重要なのは内蔵するPCパーツの性能とコストではあるのですが、個人的にはPCケースも十分に検討したい要項です。

PCケースに必要な要素は数あれど、NVMe-SSDの普及光学ドライブ内蔵の必要性の薄れから、レイアウトや組み込みのしやすさはさておき、昨今は「見た目」も重視されるようになってきました。PCと言えど自宅の、自室に設置するインテリアには違いないというわけですね。

というわけで、昨今流行りの片面がガラスなりアクリルなりの、 イカ釣り漁船よろしくLEDびかびかが出来る、PCケースを中心に、2020年の私自身に向けたメモとして、PCケースをチョイスしておきます。

スポンサーリンク

LEDライティング向けのPCケースを選ぶ基準

  • シンプルかつフラットであるか
  • マザーボード背面へのアクセス、CPUクーラーやNVMe-SSDの設置の容易さ
  • ケーブルの隠蔽性、裏配線のしやすさ
  • ケース開閉のしやすさ、掃除のしやすさ
  • 独自のLEDライティング制御があるか?アドレサブルRGB対応は?
  • SSDの設置数
  • グラボの垂直設置は可能か
  • I/Oの種類と位置

【In Win】905

モデル / 型番 905 / IW-905-ARGB, IW-905-OLED
ケースサイズ / 対応MB ミドルタワー / E-ATX, ATX, Micro-ATX, Mini-ITX
ケース素材 アルミニウム, 強化ガラス, SECC(ボンデ鋼板)
ドライブベイ 2.5インチ (x2), 3.5インチ*(x1) *MAX取り付け数4
CPUクーラー長 160mm
VGAボード長 330mm
ファン 【フロント】120mm (x2), 【リア】120mm (x1), 【ボトム】120mm (x3)
ラジエータ 【フロント】240mm , 【リア】120mm, 【ボトム】240~360mm
ポート USB3.1 Gen2 Type-C (x1), USB3.0 (x2), HDオーディオ, LEDコントロールボタン
LED 【IW-905-ARGB】フロントパネル左下に、アドレサブルRGB-LEDを搭載。
価格帯 (2019Q3) 【IW-905-ARGB】¥28,0000- (↑),  【IW-905-OLED】¥32,000- (↑)
発売時期 2019年9月 

In Win 905の抑えておきたいポイント

  • トップからフロントまで一枚のアルミで覆われており、USB等のポートはパネル側面下部。
  • アドレサブルRGB LED搭載モデル、OLEDディスプレイモデルの2種類。
  • OLEDディスプレイモデルには、テキストや時刻、システムパフォーマンスが表示可能。
  • 3.5インチベイが1つである。
  • 内蔵光学ドライブは搭載不可。

In Win 905から受ける個人的な印象

ヘアライン加工され、削り出しのような印象を受けるフロントパネルが印象的なIn WinのPCケース。ケース下部、電源設置部分とフロントパネルの間に空間が設けられ高さがあり、吸気性は良さそうに見える。ついでに言えば、床直置きでもなんとなく埃が貯まりづらそうだ。

2019年時点でのLEDライティングPCケースの中では平均的なデザインのうち、レベルが高いものに思える。PCケースを見下ろす、真正面から見た際、ヘアライン加工された部位が非常に目立つため、ここをどう感じるかで購入意欲は上下しそうだ。どうしたってステンレス製の製品を思い浮かべてしまうので、例えばステンレス製のシンクを連想して、これはこれと区別できなければ微妙に思うかも知れない。

フロントパネルのディスプレイである、アドレサブルRGB LEDか、OLEDディスプレイは悩みどころ。各社マザーボードと同期し統一感のあるライティングを選ぶか、何かしら表示させたい欲を取るかだ。設置場所によるが、このPCケース自体はサイドから内部のライティングを見る構造であるため、フロントのOLEDディスプレイを見る機会はそこまでないのではないかと思う。

なんの基準もないけど印象による評価はB

【In Win】303C

モデル / 型番 303C *白or黒アリ
サイズ / 対応MB ミドルタワー / E-ATX, ATX, Micro-ATX, Mini-ITX
ケース素材 強化ガラス, SECC(ボンデ鋼板)
ドライブベイ 2.5インチ (x2), 3.5インチ (x2) *MAX取り付け数3
CPUクーラー長 160mm
VGAボード長 350mm
ファン 【リア】120mm (x2), 【トップ】120mm (x3), 【ボトム】120mm (x3)
ポート USB3.1 Gen2 Type-C (x1), USB3.0 (x2), HDオーディオ
LED フロントパネル右下に、「In Win」のロゴのみ
価格帯 (2019Q3) ¥15,000-
発売時期 2017年10月

In Win 303Cの抑えておきたいポイント

  • ベースになるIn Win 303は2016年6月。堅実な作りだとは思うがやや古く感じる。
  • 303との違いは大きく2つ、【フロントパネルのロゴのLEDライティングが「ASUS AURA SYNC」「MSI MYSTIC LIGHT SYNC」「GIGABYTE RGB FUSION」に対応】【 うフロントポートがUSB3.1 Gen2 Type-Cに一基対応】
  • ファンは120mmまで。
  • 内蔵光学ドライブは搭載不可。

In Win 303Cから受ける個人的な印象

ややデザインが古い気もするが、価格がこなれており、この手のPCケースとしてはぼちぼち安い気がする。搭載できるHDD類も多くはないが、昨今のMVMe-SSDの普及具合を考えるとそこまではマイナスにならない。

正直なところ、安いといっても¥15,000-ほどはするし、基本的な設計がこの手のデザイン重視のものとしてはやや古めなこともあり、購入したいかと言われれば微妙なところ。とはいえデザイン上は完全に好みの問題であるからして、ここはもうそれぞれ。

勝手な印象評価はC

【NZXT】H710i

モデル / 型番 CA-H710I / (-B1 *黒/黒)(-W1 *白/黒)(-BR *赤/黒)
サイズ / 対応MB ミドルタワー / E-ATX, ATX, Micro-ATX, Mini-ITX
ケース素材  強化ガラス, スチール
ドライブベイ 2.5インチ (x7), 3.5インチ*(x2+2) *MAX取り付け数4
CPUクーラー長 185mm
VGAボード長 413mm
ファン

【前面】120mm (x3) or 140mm (x2), (*AERF-fan 120mm、3基装着済トリム非交換モデル)
【背面】140mm (x1) (*AERF-fan 140mm、1基装着済※トリム非交換モデル)
【天面】120mm (x3) or 140mm (x2)

ラジエータ

【前面】120mm (x3) or 140mm (x2) (*前面ラジエータ60mm)
【後部】120mm (x1)
【天面】120mm (x3) or 140mm (x2) (*天面ラジエータ60mm)

ポート USB3.1 Gen2 Type-A (x2), USB3.1 Gen2 Type-C (x1), HDオーディオ
LED

第二世代スマートデバイス搭載(独自ソフトCAMによる制御)
ファン4ピン×3基各チャネル最大10W
LED×2(*LEDストリップ (x4) or AER RGB (x5)
アドレサブルLEDストリップ (x2)

価格帯 (2019Q3) ¥22,000前後
発売時期 2019年8月下旬

NZXT H710iの抑えておきたいポイント

  • 「i」付きはLEDコントローラーとファンコントローラーを搭載。
  • LEDとファンはCAMソフトで設定。
  • LEDストリップは4本/計8本まで、Aer RGB2ファンなら5つ/10つまで接続可
  • ケーブルマネジメン用の白/赤/黒の金属製プレートが特徴的。
  • AER F ファンが4基装着済みでお得感はあるが、トリムは交換できないので注意。
  • NZXTのベストセラーPCケースという点をどう捉えるか。

NZXT H710iから受ける個人的な印象

ここ最近ではLEDライティングPCケースといえばNZXTというほど印象が強い。レビューも探せばすぐ見つかり、またyoutubeなどでも動画をよく見る。見た目のデザイン性が高く、人気が高いのも頷けるが、ネット界隈ではよく見かけるため、オンリーワン感はあまりないかもしれない。痛し痒し。

気をつけておきたいのが、PCケース付属のファンです。AER Fファンという¥3,000弱のものが装着済みでお得感があるのは良いのですが、このケースでファンも光らせようとすると、この4つのファンを取り替える必要があります。ファンを光らせよう!と思う方も多いとは思いますが、¥10,000-ちょっとの上乗せが発生するため注意です。

個人的な印象評価はB。あまりに有名であること、AER Fファン周りで少し印象がマイナスによったためですが、それを除外して考えるならばAですね。

【NZXT】H510ELITE

モデル / 型番 CA-H510E / (-B1 *黒/黒) (-W1 *白/黒)
サイズ / 対応MB ミドルタワー / ATX, Micro-ATX, Mini-ITX
ケース素材  強化ガラス, スチール
ドライブベイ 2.5インチ (x7), 3.5インチ*(x2+2) *MAX取り付け数4
CPUクーラー長 165mm
VGAボード長 381mm
ファン

【前面】120mm (x2) or 140mm (x2), (*AER RGB2 140mm (x2) 装着済)
【背面】140mm (x1) (*AERF-fan 140mm、非発光1基装着済)
【天面】120mm (x1) or 140mm (x1) (*Aer F140×1基装着済)

ラジエータ

【前面】120mm (x2) or 140mm (x1) (*前面ラジエータ60mm)
【後部】120mm (x1)  (*背面?ラジエータ60mm)

ポート USB3.1 Gen2 Type-A (x1), USB3.1 Gen2 Type-C (x1), HDオーディオ
LED

(独自ソフトCAMによる制御)
ファン4ピン×3基各チャネル最大10W
LED×2(*LEDストリップ (x4) or AER RGB (x5)
アドレサブルLEDストリップ (x2)

価格帯 (2019Q3) ¥22,000前後
発売時期 2019年8月下旬

NZXT H510ELITEの抑えておきたいポイント

  • H710系よりも一回り小さい(ATX対応まで)
  • H710系とはフロントがガラスパネルである点が違う。
  • LEDコントローラーとファンコントローラーを搭載。
  • EDストリップは4本まで、Aer RGB2ファンなら5つまで接続可。
  • LEDとファンはCAMソフトで設定。
  • AER RGB2ファンがフロント2基搭載。リアは非発光ファン。

NZXT H510ELITEから受ける個人的な印象

H710系を20mmほど縮めたATXまでの対応ケース。フロントのみとはいえRGB対応のAERファンが2基搭載されている点は手間が省けて嬉しい。リアもそうであれば嬉しかった。

フロントがガラスパネルである点がH710系と印象の違って見える大きな点。ケーブルマネジメント用の金属プレートがないという点もそうと言えばそうか。

E-ATXマザーボードで組みたい!という需要もあるだろうが、正直なところATXまで対応していればケースとしては十分だと思える。

AER RGB2ファンは標準で2基搭載されているものの、リア・トップに1つずつファンが設置できるため、LEDライティングで漁船ばりばりに光らせたい場合には同時購入する必要がある。¥4,000-程度するので、2基追加するのならばさらに購入値段があがる。

個人的な評価は今の所A。購入候補第一位でもある。

【Antec】P120 Crystal

モデル / 型番 P120 Crystal
サイズ / 対応MB ミドルタワー / E-ATX, ATX, Micro-ATX, Mini-ITX
ケース素材 強化ガラス, スチール
ドライブベイ 2.5インチ (x3), 3.5インチ*(x2) *MAX取り付け数7?
CPUクーラー長 185mm
VGAボード長 450mm (*ラジエータ搭載時280mm)

ファン
(*標準なし)

【サイド】120mm (x3),140mm (x2) (*HDDベイ非搭載時)
【リア】120mm (x1),  140mm (x1)
【ボトム】120mm (x3), 140mm (x3)
ラジエータ 【サイド】360mm  (*HDDベイ非搭載時)
【リア】120mm (*ラジエータ長160mm内)
【ボトム】120mm (*28mm厚以内)
ポート USB3.0 (x2), HDオーディオ
LED なし
価格帯 (2019Q3) ¥13,000 (↓)
発売日  2019年11月

Antec P120 Crystalの抑えておきたいポイント

  • あの静音ケースで有名なAntecがLEDライティング用のケースを出した!というインパクト。
  • 360mmのラジエータを2基同時設置が可能。

Antec P120 Crystalから受ける個人的な印象

上記したように、特に目立つ部分はありません。とにかくあのAntecがLEDライティングPCケースを出した!というのが最大のインパクトです。とはいえ別段これが初というわけでもないので、言うほどの事でもありませんが……。

実のところ私が過去所有していたPCはすべてAntec製のものが大半で、使用経験から言うと静音性・剛性が高く信頼しています。

そういった意味では鉄板です。

LEDライティングという観点から見るのならば、ガラスパネルの透明性が高いタイプであるという事でしょうか。パネルの透明度はかなり印象に強く映るため、自身の好みははっきりとさせたほうが無難です。

私は透明度はほどほどが良いと思いますが、P120 Crystalはちょっと透明度が高すぎる気がしますね。

おそらく買わないですが、Antecということと、過去の信頼性を思うに頭にいれておくといった程度でしょうか。

番外

【In Win】806

ド本命にして未予定・未発売の木目調ケース。発売されるのならば間違いなく買います。

COMPUTEX TAIPEI 2017で展示されていたPCケースです。木材を使っているという珍しいケースで、注目していたのですが、どうにも発売される気配もなく、続くニュースでは経過による変形のため、実売に至っていないとの事。

2年は経過しており、発売は難しいのかもしれませんが、今年度のCOMPUTEXで続報がでないものでしょうか…。

ENTHOO EVOLV SHIFT X

過去に取り上げたENTHOO EVOLV SHIFTとほぼ同型のケース。高さが180mm延長されており、煙突感が増している。延長されたことで内部空間にも余裕ができたようで、ATX電源(長さ160mmまで)もなんとか入るようだ。とはいえマザーボードはmini-ITXのみ対応である事は変わらないため、拡張性は望めない。

Phanteksでは他のPCケースももちろん発売しているが、個人的にはややゴツつすぎるために購入までは至らない。仮にこのPCケースで組むとしたら、折角なのでCPU・GPUでラジエータ2つ構成というのも面白いかも知れない。

ただしmini-ITXのマザーボードというのは、 細かい部分はメーカーごとに違いがあるだろうけれども、 前述したようにとにかく拡張性がない。2019年11月時点の自作PCパーツで考えると、マザーボードに直付けするNVMe-SSDの普及もあり、HDDという意味では問題はまずないだろうと思われる。ENTHOO EVOLV SHIFT Xは最大でSSDが4つ搭載ができるとあるし、一般使用ではまず問題ないだろう。

問題はRGBファンの取り扱いだ。マザーボードにファン用のピンが2つ3つしかない事も珍しくないので分岐させるわけだが、分岐先のファンは個別に制御できない。もちろんマザーボードに依存しないLEDライティング制御が行えるものもあるわけだが、選択肢が狭まる事には違いがない。なによりPCケース内がごちゃついてしまう。

ENTHOO EVOLV SHIFT XとENTHOO EVOLV SHIFTを並べて見るのは楽しそうだけれども。

まとめ

現在、LEDライティングが楽しめるPCケースを販売しているのは、wIn Win、NXZT、Lian Li、Thermaltake、CORSAIR、CoolerMaster、Phanteks、Antecあたりのメーカーがめぼしいところだと思う。

COMPUTEX TAIPEI 2020で、新しいPCケースが発表/発売されるだろうけれど、今のところ、私の購入意欲はNZXT H510ELITEに向いてます。(販売されればIn win 806)

何度も書いていますが、2020年はPCパーツ周りはCPU・GPU・メモリ・モニタなど、世代がひとつ進むと感じているため、注目し続けていますが、PCを用意するにはとにかく入れ物としてPCケースが必要であるため、早めに決めてしまいたいところです。

タイトルとURLをコピーしました