AMD Radeon5500が2019年12月12日に発売される。

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Radeon RX5500はRX 570, 580, 590からの置き換えに好適か?

各サイトでRadeon RX5500の発売が周知され始めました。現在、Radeon RX 5500はOEM市場向けにのみ発売されていますが、一般層が自作できるものは12月12日以降になりそうです。目の前ですね。

Radeon RX5500とPolaris世代のGPUは

GPURX5700RX5500RX580RX480
アーキテクチャRDNA (Gen1)RDNA (Gen1)GCN (Gen4)GCN (Gen4)
GPUコアnavi 10navi 14Polaris 20Polaris 10
製造プロセス7nm7nm14nm FinFET14nm FinFET
トランジスタ数103億64億--
ピーク単精度計算7.95T FLOPS (*Max)5.2T FLOPS (*Max)6.2T FLOBS (*Max)5.8T FLOBS (*Max)
演算ユニット36CU22CU36CU36CU
ストリームプロセッサ2304基1408基2304基2304基
VRAMGDDR6 8GBGDDR6 8GBGDDR5 8GBGDDR5 4GB
メモリ帯域448 GB/s (256bit)224 GB/s (128bit)256 GB/sec224 GB/s
クロックbase:1,465 MHz
game:1,625 MHz
boost:1,725 MHz
base:1,670 MHz
game:1,717 MHz
boost:1,845 MHz
base:1,257MHz
--------------------
boost:1,340 MHz
base:1,120MHz
--------------------
boost:1,266 MHz
接続PCle 4.0PCle 4.0PCle 3.0PCle 3.0
電源pin8pin (1) + 6pin (1)8pin (1) 8pin (1) 6pin (1)
公称典型消費電力180W150W185W150W

個人的には、上記テーブルのRaddeon RX5500、RX580、RX480は、ローエンドからミドル帯のグラフィックボードであると考えています。おおよそ値段も2万円以内と、それなりにお手頃な価格帯。

また、このクラスのものは、見出しには「置き換えに好適」と書きましたが、場合によっては、値段が落ちてきたミドル~ハイエンド帯のグラフィックボードを買う事も選択の一つです。テーブルには記載していませんが、Radeon Vega RXシリーズもありますしね。

スペックを確認しても、おそらくRadeon RX5500で不満なくゲームプレイができるのは、モニターにもよりますが、がんばってWQHD~フルHD程度で、かつグラフィック設定も妥協する必要があると思われます。

Radeon RX5500はNvidiaのグラフィックボードに対抗できるか

大まかな性能差が次の通りです。

GPUGTX1650superGTX1660GTX1660superGTX1660tiRX5500series
GPUコアTuriing
(RT/Tensor core 無し)
Turiing
(RT/Tensor core 無し)
Turiing
(RT/Tensor core 無し)
Turiing
(RT/Tensor core 無し)
navi
製造プロセス12nm FinFET12nm FinFET12nm FinFET12nm FinFET7nm
トランジスタ数66億66億66億66億64億
演算ユニット20CU22CU22CU24CU22CU
ストリームP1,280 CUDA Core1,408 CUDA Core1,408 CUDA Core1536 CUDA Core1408基
VRAMGDDR6 4GBGDDR5 6GBGDDR6 6GBGDDR5 6GBGDDR6 8GB
メモリ帯域192 GB/s (128bit)336 GB/s (192bit)336 GB/s (192bit)288 GB/s (192bit)224 GB/s (128bit)
クロックbase:1,530 MHz
-------------------
boost:1,725 MHz
base:1,530 MHz
-------------------
boost:1,785 MHz
base:1,530 MHz
-------------------
boost:1,785 MHz
base:1,500MHz
-------------------
boost:1,770 MHz
base:1,670 MHz
game:1,717 MHz
boost:1,845 MHz
メモリクロック12GB8GB14GB12GB14GB
接続PCle 3.0PCle 3.0PCle 3.0PCle 3.0PCle 4.0
電源pin6pin (1)8pin (1)8pin (1)8pin (1)8pin (1)
TDP100W120W125W120W150W
価格~ ¥31,000、rx5500程度? ¥31,000 ~ ¥31,000 ~ ¥31,000~¥43,000¥20,000弱になる?

AMDのRadeon RX480からは1.6倍、nvidiaのGeForce GTX 1650からは3割増しとの触れ込みですが…。

AMDもゲーミング用途に力を入れ、秘伝のタレのように継ぎ足し継続してきたGCNアーキテクチャからRDNAアーキテクチャに切り替わりましたが、まだnvidiaには及ばないと思われます。囲い込みの成果もあり、また、どちらかというとAMDはCPUに注力しているように見えるため、グラフィックボードで大きく成果が出るのは少し時間が必要だと感じます。2020年末には、Zen2+Naviカスタム(RDNAアーキテクチャ)仕様でPlayStation5が発売されるため、PCでゲームも楽しむ場合にもAMD Radeonのグラフィックボードで何かしら優位性が生まれれば面白いとは思うのですが。

RX5500シリーズを始めとしたNaviコアにはFluid mottionがない

これは各所でも散々言われている事ですが、Navi世代のコアにはフレーム補完機能であるFliuid mottionがありません。なくても別に困るわけではありませんが、ちょっとした売り文句には使えると思うのですが、Navi、つまりRDNAに切り替わってから音沙汰なしです。

個人的な興味は……。

購入する事はないでしょう。所有しているサブPCのグラフィックボードが現在Radeon RX570なのですが、前述したような仕様であるのならば、あまり交換する意味がありません。RX570でもフレームレート・解像度にこだわらなければゲーム(FF14とか)ができないこともないので……。

ただAMDとnvidiaとのシェア争いという意味では、またRDNAアーキテクチャの先行きのひとつとしては興味深いところですね。

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