2019年10月7日、radeon Naviシリーズ、rx5700に続くミドルレンジのグラフィックカードが発表されました。また、ノートPC用のRX5500Mも同時に発表されています。
ミドルとは書きましたが、ミドル~ローあたりのイメージですね。詳細はまだ不明ですが、価格も2万以内……には収まるのではないでしょうか。
また、ノート向けのRX5500Mも発表されていますが、今回は横に置いときます。
RX5500はRadeon RX480の1.6倍のパフォーマンス?
大まかな性能差をまとめました。
GPU | RX5700xt | RX5700 | RX5500series | RX480 |
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GPUコア | navi | navi | navi | Polaris |
製造プロセス | 7nm | 7nm | 7nm | 14nm FinFET |
トランジスタ数 | 103億 | 103億 | 64億 | - |
演算ユニット | 40CU | 36CU | 22CU | 36CU |
ストリームプロセッサ | 2560基 | 2304基 | 1408基 | 2304基 |
VRAM | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB | GDDR5 4GB |
メモリ帯域 | 448 GB/s (256bit) | 448 GB/s (256bit) | 224 GB/s (128bit) | 224 GB/s |
クロック | base:1,650MHz game:1,755 MHz boost:1,905 MHz | base:1,465 MHz game:1,625 MHz boost:1,725 MHz | base:1,670 MHz game:1,717 MHz boost:1,845 MHz | base:1,120MHz -------------------- boost:1,266 MHz |
接続 | PCle 4.0 | PCle 4.0 | PCle 4.0 | PCle 3.0 |
ファン | 外排気:(1) | 外排気:(1) | 外排気:(1) | 外排気:(1) |
電源pin | 8pin (1) + 6pin (1) | 8pin (1) + 6pin (1) | 8pin (1) ? | 6pin (1) |
公称典型消費電力 | 225W | 180W | 150W | 150W |
寸法 (長*幅*厚) | 230 * 110 * 40 (mm) | 230 * 110 * 40 (mm) | ? * 110? * 40? (mm) | - |
スロット占有 | 2スロット | 2スロット | 2スロット? | - |
価格 | ¥50,000前後 | ¥42,000前後 | ¥20,000弱になる? | - |
推奨ゲーミング解像度 | WQHD | WQHD | FHD | - |
2019Q3価格的対抗馬 | Geforce rtx 2070 | Geforce rtx 2060super | Geforce gtx 1650? | - |
この価格帯はあまりパフォーマンスには期待してはいけないのが常ですが、おおよそ2万円以下の値段(たぶん)である事を考えると、まずグラフィックボードを追加してみようかなと思った場合に候補が上がってくる価格だと思います。正直4万以上のグラフィックボードを追加する購入層はゲーマーか、今なら動画を作りたい層だろうか。
なんにせよ、ある意味で一番悩ましい価格帯のカードになってきますね。この価格帯のRDNA適用、Navi世代のカードが出る事で、AMDのグラフィックボードも(一般的に)、 Polaris世代に移行していくでしょう。
ただし、RX500シリーズもあり、当面の選択肢としては難しいところです。なにしろ現状ではNavi世代は動画のフレーム補間再生してくれるFluid mottion機能がなく、AMDグラフィックカードの売りである機能……と位置づける人も多いため、ミドル~ロークラスでは悩ましい時期が続くかもしれません。
RX5500シリーズのターゲットとは
比較対抗となるnvidia側の製品群としては「GeForce GTX 1650」となり3割り増しの性能という事らしいのですが、これはちょっと実際のゲーミング環境では大げさな表現ではないかと思われます。
物理的な性能としては、つまりユニット数や製造プロセスのような素のステータスはとにかく、最適化の問題もあってまだまだAMD側は難しいところがあります。
それはとにかく。
RX5500シリーズは基本的に、フルHDでのゲーミング環境を想定しているようです。
RX5500の強み、nvidiaのグラフィックカードに対する強みと考えるとなかなか難しいのですが、PCle4.0対応というのはあるかもしれません。AMD自体も動画編集など、広帯域に動画のデータをやり取りする場合には、PCle4.0環境をアピールしている事もあり、そう考えると…。
ゲーミング・動画編集をちょっとやってみたいなというエントリー用の設定なのかもしれませんね。