プレイステーション5が正式に発表される。発売は2020年末時期?

一般ゲーム機

2019年10月8日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが正式に次世代プレイステーション、「プレイステーション5」を発表しました。

時期は2020年の年末商戦時期、つまりアメリカでいうところのサンクスビギニングデー&ブラックフライデー、クリスマスセールにあたる11月から12月のQ3時期に当たります。

まあ、クリスマスセール時期までには販売されるのではないでしょうか。

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現時点で把握できているPS5の仕様

AMDのZen2 & NaviカスタムのAPU(8core/16thread)

PS5の次世代プラットフォームは、これまでも言われていたように「Zen2 & Naviカスタム」であるようです。これは今までも言われていたものですね。

Zen2自体は2019年夏にリリースされた、第3世代「Rynzen 3000シリーズ」が採用するアーキテクチャになり、台湾のTSMCの7nmを採用したものです。また、2020年年末商戦時期にということになれば、EUV露光による7nm+のプロセスルールチップが搭載されるのかが興味を惹かれる点です。

intelの10nm CPUで数年足踏みしている事もあり、最近のAMDの奮闘ぶりは目を見張るものがありますが、PS5に搭載されるAPUで、特に現行世代グラフィックチップとなるNaviの次、Arcturus(アークトゥルス)の姿も垣間見え得るかもしれません。

とはいえ、現行プロセスの多重露光による7nmでPS5向けに製造を始めなければ、全世界的なPS5の供給は間に合わないのではという気もしますが。

出力可能なFPSは不明ですが、Zen2 & Naviカスタムである事を考えると、8K/60FPSは厳しいものと思われます。現実的には4K/60FPS、8K/30FPSといったところでしょうか。

8K解像度出力

4K/120FPSという話も見ましたが、過去のコンシューマ機の実際的なフレームレートを考えると、話半分に聞いたほうがいいのかなと思っています。(60FPS!!)

また、PS5がHDMI2.1に対応し、VRR(Variable refresh rate*可変リフレッシュレート)環境でゲームができるようになれば、上記の4K解像度の60~120FPSも悪くない。というよりもほぼ既定路線だとは思いますが。

このあたりはSONYのテレビ分野との兼ね合いもあるでしょうが。

実際のゲーミング環境下では、PS4 proで対応した疑似4Kのように、ネイティブ8K解像度でプレイングができるのというものではなく、疑似8K解像環境になるのではないだろうか。

ハードウェアレベルのレイトレーシング対応

GPUハードウェアによるレイトレーシング対応であるようです。現行のAMD Navi GPUはGPGPU的なソフトウェアレイトレーシングまでしか対応していません。つまりまあ、このあたりが「Naviカスタム」であるという事でしょう。

PS4の頃から、AMDのAPU(TSMC-16nm FinFET/Jaguarカスタム)が搭載されるようになった経緯がありますが、カスタム部分としてある程度先進的な機能を盛り込む事があります。これはコンシューマ機がPCに比べて長期間同じ設計を用いて製造され続ける(反面、筐体を発売して暫くは赤字覚悟だという話もよくある)側面があり、今回のPS5に搭載されるZen2 & Naviカスタムが搭載されるわけで、そのカスタム部分が、レイトレーシング になるのかな、と。

超高速な読み込みが可能なSSD搭載

PS4では15秒かかる読み込みが、0.5秒で読み込める!という触れ込みで一時期話題になっていましたね。Zen2 & NaviカスタムによるPCle4.0対応、NVMe-SSDがベースになっているのでしょうが、気になる点は特殊なSSDを用いた結果だという話です。

現行のPS4世代は、適当にSSDを買ってきて増設する事ができ、利便性としては良かったのですが、PS5発売後、当面はオフィシャルで販売されるSSDしか入手手段はない、となりそうな気がします。

PS4ではそれなりのメジャータイトルで50GB~80GBという容量でしたが、PS5では100GB対応のUltra HD Blu-rayがドライブでき、ゲームデータの容量も相応に(単純に考えると倍に)なりそうなので、最低でも1TBは欲しいところですが……。

WIREDなどを見ると、必要な部分だけをインストールし、その他は物理メディアで読み込みをする、というような挙動を行うようになるとの記載もあるため、500GBで十分だよね!となりそうな気もします。

Ultra HD Blu-rayの光学ドライブを搭載

物理メディアがUltra HD Blu-rayとなるのならば、当然期待されるのがプレイヤーとしての機能。今までのプレイステーションでは対応してきているため(何ならそのへんのプレイヤーよりもよっぽど高性能の)、期待はしてしまう。

どうせならばHDR10+なり、Dolby Vision、HLGまで再生できれば楽しいのだが。

新しいゲームパッド、 DUALSHOCK5?

当然ゲームパッドも新設計される。

が、当面分かっているものとしては目新しいものはない。 現行のDUALSHOCK4パッドの延長上であり、名称としては「ハプティック技術」による繊細なフィードバック、L2・R2ボタンに押し込み具合を制御する「アダプティブトリガー」となっている。より細かく操作できますよ!といったところでしょうか。 例えばキャラクターが砂場を走る、コンクリートを走る、岩場を走る場合、手元のパッドでは違う振動が返ってくるとか。

また、噂レベルではパッドを通して、AIによる音声アシスタントを搭載するかもしれないとか。音声で起動したり操作する事もできる… んだろうか。個人的には興味がない部分です。

PS4との後方互換

ある意味、PS5が当面のプレイング環境を整える上で最も重要かもしれない部分。今までのようにソフトウェアのみでの対応ではなく、PS4は物理メディアから普通にゲームが起動でき、遊べるという事でしょう。

これは割と前から予想されていた事です。PS4 proが発売され、今後のプレイステーションの方向として世代ごとにアーキテクチャから作り直すようなものではなく、スペックを強化していく方向になり、事実Xboxもその路線を取り、PS5以降も含め、今後は過去のゲーム資産を引き継いでいく形になると思われます。要はPCと同じですね。

発売と価格

発売時期については2020年年末商戦の頃となっていますが、基本的には歴代のプレイステーションもそのような形になっています。

  • 【PS1】1994年12月1日(¥39,800)
  • 【PS2】2000年3月4日(¥39,800)
  • 【PS3】2006年11月11日(¥49,980 / 20GBモデル)
  • 【PS4】2013年11月15日(¥39,800)

歴代プレイステーションの発売日・希望小売価格を見ていると、発売日はそれなりにブレがありますが値段は、おおむね4万円弱となっています。

が、専ら4万~5万円台になるのではないかとの噂です。ローンチソフト込みで考えても、6万円、ひょっとしたら7万円は用意しないとだめかもしれません。

発売時期については、これはもうAMDの、というよりは実際にPS5搭載用のAPUを生産するTSMC次第だと思いますが、それを考慮にいれないのであれば、アメリカの商戦時期開幕の11月頃、2020年のサンクスビギニングデーである11月28日、といったところでしょうか。

2019年10月時点で気にしておきたい要素

私としては当然のことながら、接続するモニタorテレビの選定です。

PS5対抗馬としては「Xbox Scarlet」がまっさきに上がりますが、マイクロソフトが6月10日に開催した「Xbox E3 2019 ブリーフィング」にて発表をしています。現段階で分かっている仕様自体はPS5と瓜二つですが、明記されているものの中で「VRR対応」が挙げられます。

当ブログでも何度か取り上げているように、次世代ゲーム・映像規格では、伝送路としてHDMI2.1やDisplayPort2.0への対応は必須と考えます。

その中で、ゲーム体験としてかなりの向上を(映像のカクつき修正など)はかれるVRRに対応する、コンシューマ機及びテレビではHDMI2.1が対応されるでしょう。(たぶん)

つまりどういう事かというと、PS5用に(或いはXbox Scarletとしても)、モニタやテレビを買い換えるタイミングがあるのならば、接続できる規格はよく確認して購入する必要があります。2019年10月時点ではほぼ選択肢はありませんが。

また、VRRの中身がVESA規格Adaptive Sync(FreeSync)であるため、FreeSyncやAdaptiv Syncに対応したモニタを選定・購入しておくことは、損にはならないはずです。

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