AMD Zen3 CPUは2020年より新しいアーキテクチャで提供され、ゲーム性能もより向上する可能性がある。

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AMDはTick-Tockの周期で展開していく

AMDのアーキテクチャロードマップ
AMDのDC向けCPU”EPYC”のロードマップ

基本的な内容は、時期”EPYC”であるMilanについてですが、上のアーキテクチャロードマップのように、デスクトップ向けCPUである”Zen3″もそれに追従するはずです。

TSMCの7nm+ノードでされるのでしょうが、現行の7nmから7nm+でどこまで向上するかわかりませんが、密度20%増し、Zen3アーキテクチャでは電力効率が10%向上するとの事。

また、intelが従来示していたTick-Tockは崩壊しているわけですが、(Tick-tock- tock- tock- tock-のような状況に)、AMDはTick-Tockのように段階的に進んでいくという話があります。この路線でいくのならば、現行のZen2がTickにあたり、Zen3がTockにあたるとか。

Zen3の”Vermeer”は、新アーキテクチャになるらしく、それゆえにIPC(Instruction per Clock, *クロック辺りの処理の命令数)は一割ほど向上するという。これはZen2でも同様に向上したと言われている数字であるため、もしこれが真実ならば確かにTick-Tockと言えるかもしれません。

Zen3の新しいアーキテクチャでは、L3キャッシュ周りにかなり手が入るらしく、より大きなL3キャッシュを組み合わせる事で遅延を低下させる事が可能になり、結果としてAMDの「Game Cache」路線を強め、ゲームパフォーマンスをさらに向上させるようです。

つまり下記のようになるとか。

  • Zen3では8~10%のIPC向上、数百MHzほどクロック数が向上
  • 2020年Q2以降発売?

来年度末にはPS5やXbox scarletなどの出荷もあるため、AMDのCPU・GPU周りは楽しくなりそうですね。

AMDのCPU関連のまとめ

AMD-CPU Ryzenの概要 *メインストリームCPU、デスクトップ
20172018201920202021?
アーキテクチャZenZen +Zen 2Zen3Zen 4
コードネームSummit RidgePinnacle RidgeMatisseVermeer?
ryzenryzen 1xxxryzen 2xxxryzen 3xxxryzen 4xxxryzen 5xxx?
プロセス14nm12nm7nm7nm+5nm (TSCM)
グレード/core/Thread【7】8C/16T
【5】6C/12T
【3】4C/4T
【7】8C/16T
【5】6C/12T
【3】4C/4T
【9】16C/32T
【9】12C/24T
【7】8C/16T
【5】6C/12T
? / ?? / ?
対応マザーボード300, 400300, 400, 500300, 400, 500??
ソケットAM4AM4AM4AM4 ??
補足Bulldozerアーキからの転換以降チップレット構成EUVプロセス
AMD-APU概要 *CPU+GPU
2018201920202021~2022?~
世代第1世代第2世代第3世代第4世代第5世代
アーキテクチャZenZen +Zen 2Zen 3Zen 3
コードネームRaven Ridge
(*レイヴンリッジ)
Picasso
(*ピカソ)
Renoir
(*ルノワール)
Cezanne
(*セザンヌ)
Rembrandt
(*レンブラント)
gpuVegaVegaVegaRDNA2 Navi23?RDAN X?
ryzen G/H/Uryzen 2xxx G/H/Uryzen 3xxx G/H/Uryzen 4xxx G/H/U ?ryzen 5xxx G/H/U ?ryzen 5xxx G/H/U ?
プロセス14nm12nm7nm7nm x7nm x
グレート/core/thread
(*MAX、主にHナンバー)
【5】4C/8T
【3】4C/4T
【5】4C/ 8T
【3】4C/4T
【9】8C/ 16T
【7】8C/ 16T
【5】6C/ 12T
【3】4C/4T
? / ?
GPUコア数【9】8C/ 16T
【7】8C/ 16T
【5】6C/ 12T
【3】4C/4T
対応マザーボード300, 400300, 400, 500??
ソケットFP5FP5??
対応メモリDDR4-2933MhzDDR-2933Mhz
補足・下位APUはAthlon・Raven Ridgeの12nm版・単一ダイ
・EUVプロセス?
AMD-CPU Ryzen ThreadRipperの概要 *エンスー、ハイエンドCPU、デスクトップ
201720182019年20202021?~
アーキテクチャZenZen +Zen 2Zen3Zen 4
コードネームWhitehavenColfaxCastle PeakGenesis ??
ryzenRyzen TR 1xxxxRyzen TR 2xxxxRyzen TR 3xxxxRyzen TR 4xxxxRyzen TR 5xxxx
プロセス14nm12nmCPU:7nm
I/O:12m
7nm+5~6mm ?
グレード-core/Thread1950X-16C/32T
1920X-12/24T
1900X-8C/16T
2990WX-32C/64T
2950WX-24C/48T
2920WX-12C/24T
3990X-64C/ 28T
3970X-32C/64T
3960X-24C/48T
? / ?? / ?
対応マザーボード300, 400300, 400, 500---
ソケットTR4TR4sTRX4sTRX4 ??
補足

覚え書きとしてテーブルにしておきます。正直なところCPU周りは、メインストリーム向けのRyzen-CPU、エンスーハイエンドなThreadRipper、CPU+GPUのAPU、サーバー向けのEPYC-CPUと、区分け自体はそう多くないにしても、発売時期や型番で混乱しがちなので、定期的にまとめて確認しておきたいものです。つまりはまあ、上のテーブルをメモするための投稿です。