intel ディスクリートGPU「Xe」についてHPC Developer Conferenceにて続報あり。

PC

2019年11月18日、HPC Developer Conferenceにて、Raja Koduri氏によるGPU「Xe」関連の続報が発表されたようです。Wccftechを始めとした海外サイトでは、Xeのラインナップ、当然ながらHPCを中心としたアーキテクチャについて取り上げています。

Computex TAIPEI2020またはE3 2020まで指をくわえて待っている気持ちでしたが、 HPC Developer Conferenceでも触れられ、intelがHPCからLPまで幅広い展開を望んでいる事が垣間見えるようです。

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intel GPU「Xe」ではLP、HP、HPCとして展開される

過去記事で確認したように、intel Xe GPUは、HPバリアントであれば「iDG2HP512」「iDG2HP256」「iDG2HP128」などのように「EU(Execution Unit)」単位でラベリングされているようですが、全体で俯瞰すると、「LP (Low Power))」「HP (High Performance)」「HPC (high performance computing)」のように区分けされる、というお話。

PCを自作するにあたりHPCなパーツを使うことはまずなく、LPはノートPCなどの統合グラフィックス版、注目したいのはHPの、おそらくグラフィックボード単体発売される(と良いな)の、ディスクリートGPU…になるのでしょう。Wccftechでは下記のようになるとリストされていました。

  • intel Xe LP (統合グラフィックとエントリーモデル)
  • intel Xe HP(ミドルレンジやエンスー、データセンター向け、AI学習向け)
  • intel Xe HPC(HPC、エクサスケールコンピューティング向け)

とはいえここまでは、再三言われているたことで、intel GPUのロードマップの一歩目を見たなというだけの話です。

HPC Developer Conferenceでの発言はもちろんHPC向けの「Xe」

HPC向けのintel Xe GPUはコードネーム「Ponte Vecchio (ポンテヴェキオ、ポンテベッキオ)」と呼称されるとのこと。このHPC版は、Xe HP GPUが3Dスタッキング技術「Forveros」によりRambo cashが接続され、2.5Dスタッキング技術「EMIB (Embedded Multi-die Interconnect Bridge)」によりHBMメモリが接続される、高層・高密度にパッケージングされるとアナウンスされています。

つまり前回記事でも触れたように、2021年に7nmプロセスのデータセンター向けのXe GPUが発売。Foverosなど、あれこれとは出ていたintelの先端技術が投入されるという話です。

私たちが購入するであろう価格帯のHP版の「Xe」はどうなるかわかりませんが、EMIBによるHBMメモリ搭載版は、もしかしたらエンスー向けにリストされる……かもしれません。過去、AMDがRadeon R9で搭載したように。

おそらく2020年には、intel Xe-GPU、nvidia Ampere-GPU、AMD RDNA2アーキ-GPUと、ディスクリートグラフィックカードが発売される(と良いな)とは思いますが、こうなってくると、さてどのGPUを買ったものかという気持ちにもなります。

安牌はnvidiaであり、メイン機にもnvidiaの1080tiを使用していますが、別途サブ機への搭載を考えると同じものを買っても面白くないのでAMDのGPUか、振り切って所見のintel GPUも面白くはあります。

intel 10nm CPUの迷走ぶり、新たに発見された脆弱性など、ぼこぼこになっているintelですが、自作界隈としてはAMD一強になってしまっても面白くないため、なんとか頑張って欲しいものです。

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