2019年7月19日、台湾本社のASUS(エイスース)より、 ROG Strix XGシリーズとしてラインナップされていたゲーミングモニター、「ROG Strix XG438Q」の詳細がASUSのオフィシャルサイトに掲載されました。
ROG Strix XG438Qの諸元スペック
パネルサイズ | 43インチ(16:9) | 解像度 | 4K (3840 x 2160) |
パネルタイプ | VA | パネル表面 | ノングレア |
色域 | DCI-P3 90% | 表示色 | 10億7,000万 |
輝度 | 450 cd/㎡ | コントラスト比 | 4000:1 |
HDR対応 | HDR600 / HDR10 | 応答速度 | 4ms (G to G) |
リフレッシュレート | 120hz (Max) | ディスプレイ同期 | FreeSync 2 HDR |
スピーカー | 10W * 2 | USBポート | USB 3.0 * 2 |
VESA | 100x100mm | イルミネーション機能 | Aura Sync |
I/Oポート | HDMI (v2.0) *3 / DisplayPort 1.4 *1 |
気になるところを抜き出したものが上の表になります。その他、いわゆるゲーミングモニターで採用されている機能は一通り抑えられているようです。
- GamePlusモード: 十字照準、タイマー、FPSカウンターのオーバーレイ表示
- ブルーレイ低減:眼精疲労の軽減
- GameFast Input technology: 低遅延入力
- Shadow Boost:表示された暗部の視認向上
- レーシング/シネマ/RTS/RPG/FPS/sRGBモード/MOBAモード/ユーザーのプリセット
2019年7月時点では貴重なFreeSync2対応のモニター
AMDが公式にFreeSync2の対応を発表しているリストは上記のURLから確認できます。発売済みのものであるため、現時点ではROG Strix XG438Qは記載されていませんが、4K・HDRに対応したPCモニターの中で、FreeSync2に対応する数少ないモニターになりそうです。
JAPANNEXTという会社から出ているモニターにも、FreeSync2対応のものがありますが、AMD公式の対応表にも記載がありません。実際に対応しているかもよくわからない…。
モノとしてはパネル、モニタ外装やパッケージ、操作回りは値段相応かなという印象ですが。
FreeSync2に対応しているということ
ディスプレイ同期の適用範囲
FreeSyncあるいはFreeSync2とは、モニターとPC側から送出されるグラフィックとの同期技術であり、スタッター(表示のかくつき)や、テアリング(1画面中の表示が上下でずれる)を防止・低減する技術です。nvidiaのG-syncとは違い、FreeSyncあるいはFreeSync2は、対応するリフレッシュレートに制限がある点が大きく違います。
例えば上記のFreeSync対応モニターの一覧から、AcerのBH277/BH277Pというモニタだと、rangeという項目が「48-144 via DisplayPort 48-144 via HDMI」という表記になっています。
これは、 AcerのBH277/BH277Pというモニタは、DisplayPort・HDMIの接続においてリフレッシュレートが48hzから144hzの間であるときにだけ、PCとモニターの表示が同期します、という意味です。
ちなみにnvidiaのG-syncは、下限リフレッシュートはありません。お高いだけはありますね。
ディスプレイ同期技術とHDRが両立せず、片方しか使えない場合もある。
製品によりけりなのですが、FreeSyncとHDRは、どちらかをオンにすると、もう片方がオフになるものがあります。
つまり排他仕様である場合もあるため注意が必要です。とはいえ仕様を見てもわからない場合も多く、特に安い価格帯のものは判別が困難です。
が、FreeSync2は、「FreeSync HDR」と最初に呼ばれていたぐらいなので、両立が可能です。その他にも違いがありますが、HDR対応モニターを買ってゲームを遊ぼうと思ったのに、FreeSyncは使えなかった…というがっかりな状況にはならないですね。
買うのか? 買わんのか?
接続端子はHDMI2.0とDisplayPort1.4
2~3万以下のどれも大差ないレベルのPCモニターはとにかくとして、 それなりの高品質・高額な2019年Q2の時点ではHDMI2.1やDisplayPort2.0などの規格が目の前に迫り、さらにはPlayStation 5や次世代Xboxなどのコンシューマゲーム機の接続も視野に入れざるを得ません。
現実として次世代伝送規格は2020年頃まで、私たち一般購入層が目にすることはないかもしれません。つまるところ現時点でモニターを購入するという事は、これらを踏まえる必要があるわけです。
次世代伝送規格・次世代コンシューマゲーム機では、ディスプレイ同期技術が標準搭載される事への期待を込め、また先を見越した妥協点としてFreeSync2対応のモニターを選ぶのは悪い選択肢ではないと思います。対応してなければ泣く。
お値段は?
2019年6月時点の4gameの記事では、北米想定参考価格が1,000ドルとなっていたが、それ以上の値段になる事は想像に難くない。
16万円…前後、といったところではないだろうか。(だと良い)
少なくとも20万円以下ならば、十分、購入を検討できる。
ROG Strix XG HDRは3製品がラインナップ
個人的に4Kモニター以外に特に興味を引かれなかったが、ROG strix XGシリーズとしては3つのモニターがラインナップされているため、簡単に差がある部分をメモしておく。
型番 | サイズ / 解像度 | リフレッシュレート | HDR | 他 |
Strix XG 438Q | 43 / 3840*2160 | 120hz (Max) | HDR600 | |
Strix XG 49VQ | 49 / 3840*1080 | 144hz | HDR400 | |
Strix XG 32VQR | 32 / 2560*1440 | 144hz | HDR400 | 曲線1800R |
とにもかくにも、発売日の決定が楽しみですね。
追記
海外サイトでレビュー出始め、仕様が確認できるようになったので追加記事。